歯磨きについて

ジェル歯磨き粉のメリットって?ペースト状との違いは?

歯みがきといえば、私たちの歯を守る一番ポピュラーな手段の一つ。

起床後、食事の後、就寝前。いつ磨くか、1日に何回磨くか。その頻度にはある程度の差こそありますが、誰もが子供のころから実践し始め、そして死ぬまで行います。

そんな歯みがきは、歯ブラシに歯磨き粉を出して行うわけですが、最近は歯みがき粉にジェルタイプのものが浸透してきたように思います。

このジェルタイプ、なにがそんなに人気を呼んでいるのでしょうか?従来のペースト状の歯みがき粉と比べてなにが違うのでしょう?

発泡剤の少なさ

歯みがき粉は、磨いていると泡立ちますが、これは発泡剤を配合しているからです。これがないと歯みがき粉は泡立ちません。

ジェルタイプの歯みがき粉では、従来のペースト状の歯みがき粉よりも発泡剤が少なめに配合されています。発泡剤は基本的に、歯みがき粉を泡立たせるためだけの成分です。これが少なくなったら、デメリットしかないように思えるかもしれません。

ですが、泡立つと、「歯磨きをしたつもり」になってしまい、歯磨きの時間が短くなってしまうというデメリットがあります。ジェルタイプの歯みがき粉は、あまり泡立たないのそういう気持ちになりにくく、そして歯や歯の間にある歯垢が見えやすいこともあり、しっかり磨きやすいのです。

研磨剤の少なさ

歯みがき粉には、昔から研磨剤というものが入っています。

歯の表面には、ワインやタバコなどの着色汚れ(ステイン)やたんぱく質汚れなど、日々汚れが蓄積していきます。研磨剤が入っていると、この蓄積されていく汚れを落としやすくなり、歯周病や虫歯のリクスが減るというわけです。

ただ、磨く力が強くなることは一つのデメリットでもあります。研磨剤により歯の表面が少しずつ傷つき、この傷の隙間に汚れが入り込んで、黄ばんでしまうことがあります。歯には「再石灰化」という、歯を自ら修復機能があるのですが、この研磨剤入りの歯みがき粉を日常的に使うことで、修復が追い付かなくなる可能性があります。

ジェルタイプの歯みがき粉では研磨剤が少なめの配合になっています。ペースト状が最大約60%ほどの研磨剤が配合されているのに対し、ジェルタイプでは最大約30%程度の配合量になっています。

ジェルタイプの歯みがき粉は、手ごわい着色汚れを落とすには少しパワーが心もとない一方で、力の加減があまりできず、歯もまだ未成熟な子供や、力の強い電動歯ブラシなどを用いる場合は、相性の良い歯みがき粉と言えます。

成分が行きわたりやすい

ジェルタイプはペーストタイプに比べて、泡立ちにくく、歯みがき後も水分量が多くなります。そのため、歯に成分が残りやすく、歯みがき粉に配合されている有効成分のそれぞれが歯や歯茎などに浸透しやすくなります。

また、ジェルタイプとは違い透明に近い色合いですので、歯にまだ残っている歯みがき粉を見落とすことも多くなります。

歯みがき粉には歯の再石灰化を促したり、着色汚れをつきにくくしたり、口腔内の細菌バランスを整えたり、あるいは口臭を抑制するなど、有効成分はたくさん入っています。

日本人は歯みがきのあとに、うがいをしっかりしすぎだという一つの意見があります。最近は「うがいを少し緩めてフッ素をしっかり口腔内に残しましょう」という専門的な声も多々ありますから、そういう意味でも、ジェルタイプは一つのメリットになっています。