汗臭

汗が肌から出る仕組みについて 何のために汗は出るのか?汗をかくメリットは?

私たちは暑かったり、運動をしたりすると汗をかく生き物ですが、そもそもなぜ汗をかくのか、気になったことはありませんか?

汗にはニオイがつきもので、汗をかかなければ当然、ニオイにまつわる問題も起きなくなります。なら、汗なんてかかないほうがいいとおもうかもしれませんね。

今回はなぜ、汗が出るのか、その仕組みについてまとめます。

汗をかくことの最大のメリット

人間はトレーニングを積むと、夏の暑い日でも2~3時間走ることができます。一方で、あんなにも足の速い犬は、たったの15分しか持たないのだそうです。

この違いには、汗をかく体の機能である「発汗機能」があるかどうかの差があります。

なぜ汗をかくことが長時間走れることにつながるのかというと、この人間が持っている発汗機能は、汗をかくことで熱を逃がす体温調整の役割があるからです。

機械類は熱を持ちすぎるとオーバーヒートして壊れてしまいます。それを回避するために、パソコンでもスマホでも内部に冷却ファンがついています。

人間もまた、体温が上昇しすぎると、ぐったりして動けなくなります。冷却ファンの役割が汗をかく機能というわけですね。人間はかつて広い大地を走り回っていました。人間は活動範囲を広げるため、進化の過程で、発汗という機能を生み出していったと考えられています。

ほかの汗の役割

ほかにも汗には、保湿作用や免疫機能もあります。

保湿作用について

エクリン汗腺から出る汗は無色透明ですが、ナトリウム、カリウム、尿素、ピルビン酸、乳酸、抗菌ペプチド、タンパク分解酵素などさまざまな成分を含んでいます。

これらの成分を含んだ汗は、天然保湿因子として、皮膚のうるおいを保つ役割を持っています。そのため、汗をあまりかかない人は保湿成分が足りず、乾燥肌になりやすくなります。

免疫機能について

体の抵抗力は、体温に大きく左右されます。風邪を引いたら熱が出て、体が病原菌と戦おうとするように、人間は体温が1℃上昇するだけで、基礎代謝が10%以上、免疫力が50~60%もあがるのだそうです。

また汗には、乳酸などの疲労物質や老廃物を汗として排出する役割もあります。もし汗をかく機会が少ないのなら、体に疲労物質や老廃物が溜まりがちになり、体の免疫力が落ちてしまいます。

まとめ

発汗機能は、使わなければ弱体化します。

日本は四季というものがあり、寒暖の差のある国ですが、現代は冷暖房が完備され、夏に汗をかかなくてもよくなりました。夏に強い人は、やはり外出の機会が多く外気によくさらされている人や、スポーツや運動をよくしている人が多いですよね。

日射病や夏バテの心配もありますが、汗をかかないことは、体温調整機能や保湿機能、免疫機能の能力を落としているということにもなります。室内でもよいので運動をして汗をかいておきたいところですね。

ニオイの面でも、運動をせず汗を全くかかなくしていれば、あまり使っていないエクリン腺は、粘度の高い臭う汗を排出します。体も不健康になりやすくなりますし、ほかのニオイの原因を作るかもしれません。そのため汗を適度にかいて、体を健康にしておいた方が、のちのちのニオイの対策は効率的かつ容易に行えると言えます。